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UPADATE:2022.12.01
CATEGORY:SPECIAL
THE ONE – Vol.1 – 村治佳織
THE ONE
第一回 ゲスト 村治佳織 さん
様々なジャンルで活躍されている方々をゲストにお迎えして、「これぞ私の一枚!」と思うポスターを選んでいただくナップフォード新プロジェクト “THE ONE”。
記念すべき第一回目のゲストは、世界で活躍されているクラッシック・ギタリスト 村治佳織 さんです。
『カフェにはこのポスター!!』をテーマにポスターをセレクトいただきました。セレクトされたポスターは、エゴン・シーレの<左足を高く上げて座る女 (1917)>です。
KNAPFORD POSTER MARKET(以下KPM) :
いつも遊びにいらしてくださりありがとうございます!!
唐突ですが、人生で一番初めに手にされたポスターは何でしたか?
村治佳織さん(以下 村治さん):
一番はじめは小学生の頃の雑誌『小学何年生』のポスター(?)だったり、好きな記事を切り抜いて壁に貼ったりしてましたね(笑)。その頃は父が絵画を飾ったり、それこそルノアールの絵が壁に掛かってました。その後はアイドル雑誌『明星』に付属していたポスターを飾ったり。
KPM : 村治さんは今まで世界中で演奏をされていますが、海外での滞在期間や海外生活でポスターやアートについて印象に残っていることはありますか?
村治さん:
印象的だったのはパリですね。高校卒業後にパリに留学し一人暮らしの部屋を決めたのですが、前の住人の方がトイレのドア一面を覆うほどの巨大なポスターを残して引っ越されたようで。たぶんエキシビションか何かのポスターだったかと。刺激があって面白かったですね。
当時のパリのカフェでも、やっぱり当たり前のようにポスターが飾られていて、ポスターだけではなく、壁に飾る文化や美意識が深く根付いている印象でした。カフェの出入り口には美術館やギャラリーの案内やおしゃれなポストカードも置かれていて、それを持ち帰って飾ったりもしました。手に取りたくなるようなデザインでしたね。
KPM :
今回は『カフェではこのポスター!!』ということで、オーストリアの画家 エゴン・シーレのポスターをセレクトしていただきました。
村治さん :
オーストリアは多くの音楽家が輩出される『音楽の街』として知られています。
数年前にウィーンを訪問しましたが、9月はちょうどクラッシックやオペラの新シーズン開幕の時期だったためとても賑わってました。
カフェの造りもお洒落なアール・デコ調で趣きのある場所でした。
KPM :
今回、エゴン・シーレのポスターを前にコーヒーを飲まれましたが、ポスターが飾ってある空間でのコーヒーのお味はいかがでしたか?
村治さん :
とても美味しかったです。後ろを向けばシーレのポスターがあり、太陽の光も程よく差し込んで、全てがバランスよく存在している感じ。ポスターって空間を整えてくれますよね。その空間でいただく一杯のコーヒー。心が満たされました。
KPM :
最後になりますがこのセレクトされたポスターをどなたかにプレゼント、、、となった時にどなたにプレゼントしたいですか?
村治さん :
自分、でもいいですよね?友人にプレゼントするのであれば、新築祝いとかリフォーム記念にというのも、良いかもしれないですね。プレゼントといえば、私の最新ベストアルバムも『Music Gift To』。贈り物を意味する言葉を入れました!CDも人から人へのプレゼントになったら素敵だなぁと思っています。ナップフォードさんも同じようなお気持ちが根本にありますよね?
KPM :
そうですね。(突然の振りで焦る井上)プレゼントする相手のお好みや環境もあるかと思いますが、贈る側の思いをお伝えできるポスターを選んでいただけると嬉しいですね。
村治さん:
ポスターとアルバムのコラボもいいですね。
KPM:
ぜひ!ありがとうございます!
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小さい時からギターに触れ、国内外で大活躍されている村治佳織さん。言葉の端々から知的ながらも愛嬌が感じられ、アットホームな雰囲気でお話をされる村治さんの言葉にはエネルギーが満ち溢れていました。
村治佳織さん 貴重な楽しい時間をありがとうございました。
今後も様々な方々にポスターやアート・デザインにまつわるお話を伺っていきたいと思っておりますので、不定期ではございますが、皆さま楽しみにお待ちください。よろしくお願いいたします。
ゲスト:村治佳織 (@kaorimurajiofficial)
ヘアメイク:園山絵里
Photo by Kazuki Maeda(MAETTICO)
撮影場所:Life Son